国立ハンセン病資料館

博物館・科学館・美術館・記念館

国立ハンセン病資料館

東京都東村山市の国立療養所多磨全生園内に設置された、ハンセン病に関する資料を保有する博物館・図書館。

ハンセン病は「らい菌」という細菌に感染することで引き起こされる感染症の一種です。
かつては「癩」と呼ばれていましたが、差別的なイメージがつきまとうことから、現在はらい菌を発見したアルマウル・ハンセンにちなんで「ハンセン病」と呼ばれています。

母娘四国遍路像
病気を知られず、迫害から家族を守るためには遍路にならざるを得なかったのです。

ハンセン病の原因となるらい菌は発症させる力が弱く、菌が体の中に入っても多くの場合は免疫機能により発症することはありません。
しかし、乳幼児の時期に、治療をしていないハンセン病患者に長期間かつ濃厚に接触した人は、発症することがあります。
栄養状態や衛生環境が悪い条件のもとでは免疫機能の低下を招くので、発症のリスクが高まります。

ハンセン病は皮膚と末梢神経が主に侵される病気です。
発症後、ゆっくりと進行する慢性感染症です。
初期症状は皮疹と呼ばれる皮膚の病変と、痛さや熱さの感覚が失われる知覚麻痺です。
治療せずに病気が進行すると、手足や顔などに運動障害や変形があらわれます。
手足の変形は、物をつまんだり歩いたりするといった日常生活に支障をきたします。

山吹舎
感染者たちは1部屋8人で暮らしていました。

療養所のなかでは、医療や食事も不十分で、労働をさせられたり、監禁室に閉じこめられたり、患者は囚人のような扱いをうけていました。
さらには、子どもを産ませないための断種手術や中絶手術がほとんど強制的に行われていました。
ハンセン病療養所は、患者が病気を治して社会に戻っていくための施設ではなく、囚人同様の待遇のもとでそこで死んでもらうための場所でした。

1941年、アメリカでプロミンというらい菌に効果のある薬が登場し、ハンセン病は治療できる病気になりました。
それまでは患者、回復者およびその家族の方々の人権が侵害され、はなはだしい偏見差別にさらされ、強制的に隔離されるなど人権問題がありました。

国立療養所多磨全生園では現在でも患者たちが暮らしています。


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